メジャーデビューしたmol-74に期待してる

メジャーデビューしたmol-74に期待してる

mol-74(モルカルマイナスナナジュウヨン)


初見で読み方わからないバンドランキング、邦楽部門で10位以内にランクインしそうなバンドである。ちなみにyahyelも入ると思う。

メンバーは四人
Vo,Gt,Key 武市 和希 
Gt,Cho 井上 雄斗 
Ba,Cho 髙橋 涼馬 
Dr 坂東 志洋 

「kanki」収録のエイプリルがロングヒット、そして「colors」で固めてからの「▷ (Saisei)」と、ノリにノッているバンドである。
そんな彼らがいよいよメジャーデビューした訳だが、メジャー一発目のアルバム「mol-74」を発売当日に買ってきました。最近サブスクリション系サービス(apple musicとawaの併用)でしか音楽を聴いていなかったため、CD買うのが大分久しぶりです。買った理由としては、初回限定版だとライブDVDが付いてくるのに加えて、単純に配信まで待てなかったから。

youtubeにてMVが先行公開された新曲「Morning Is Coming」が非常に良く、その他の収録曲もこれまでリリースした楽曲やライブ限定で披露された楽曲を再録してくれている。彼らの代表曲である「エイプリル」や「%」、それに「saisei」もそこには含まれており、アルバムのクオリティに凄く期待出来た。

また人に勧めるにも、再録しているお陰でこれから聴き始めるのに良い一枚だと思う。メジャーデビューというターニングポイントにおいてバンド名をアルバムに付けた事と良い、彼らがどういう姿勢で今回のリリースに臨んでいるのかよくわかる。

さてそんなアルバム「mol-74」だが、音楽性もさることながら、まずミックスにも注目して欲しい。
音を増やして綺麗に飾り付け、隙間なく音が詰められ、これでもかと音圧アゲアゲミックスが主流だった国内邦楽市場に対し、胸焼けがしていた人も多いのではないだろうか。
今回のmol-74はそれとは一線を画している。これまでをぎちぎちに詰まったおせちスタイルミックスとすれば、「mol-74」は素材に拘った鮭弁当スタイルのミックスとでも言おうか。
聴いていて耳に余裕がある、楽に聴ける。そしてそれが彼らの音楽性、曲の魅力、余韻を十分に伝えてくれる。

最近だと、Drop’sの新譜「trumpet」も各楽器の音が非常に良く感動したが、それとはまた別のミックスという観点で、凄い良い仕事だなこれ!と感動した。

そしてこれまでmol-74を知らなかった人のために、メンバーについても少しだけ触れておく。まずvocalの武市さん、歌超上手い。ファルセットを多用する彼の歌い方は、本当に表現が多彩で素敵だ。
そして、guitarの井上さんによる音作りとプレイスタイルは、mol-74の表現力を担う重要なポイントだし、その発想力には脱帽である。ヴァイオリンの弓使ってエレキギター弾いたりしちゃうからな(ボウイング奏法って言うらしい)
またBassの髙橋さんは曲の要所でしっかり締めてくれるフレーズを弾くし、key、guitar、bass、drumという編成の時にも音をしっかり支えているので音が薄くならない。そして井上さん含め二人ともコーラスが非常に良い。
Drum坂東さんが叩くドラムフレーズによって、mol-74はロックバンドとして構築されている。つまり誰一人替えの効かないバンドがmol-74という訳だ。

自主制作盤に入っていた「ノーベル」から始まり、「エイプリル」「%」「フローイング」と続き、「saisei」そして新曲の「Morning Is Coming」で締めるこの一枚は、これまで培ってきたmol-74というバンドを、そしてここが新しいスタートだと表している、そんな一枚だろう。聴いてくれ。

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